2013年 05月 24日
終わる世界 |
古い話題で恐縮なのですが、これを書かない事には何にも手が付けられないということが分かったので、己を奮い立たせてフィギュアスケートの話題を書きます。
今シーズンは、スケートとキリンジさんの脱退のアレコレが本当にかぶりまくりの年であり、心の中は大揺れにゆれて大変でした。
(昨秋のシーズン開幕戦ジャパン・オープンでは脱退発表、GPFはラフォーレ六本木、四大陸選手権はツアー初日の横浜BLITZ、世界選手権はスタンディングライブ最終地の鹿児島、代々木の国別ではなんと会場すぐ隣のNHKホールで最終公演……(泣ける))
特に世界選手権のショックは大きく、しばらくブログが書けなくなってしまいました。
世界選手権2013。
私は、ずっと、「どうせ2009年と同様に、『結果には納得するけど、点数には納得いかないぞー!!なんだこれ!!』っていう展開なんだろうなぁ」 と、思っていました。
そしたら、まんま思っていた通りどころか、さらに斜め上を行く、もっと酷い展開でした。
男子は、地元カナダのパトリック・チャンが優勝。
だけど、私は、2位のカザフスタン代表デニス・テン選手の演技に心を打たれました。
チャンのあのふがいないFPの演技に対してあの点数の評価。
海外メディアの記事では、『パトリックは、ジャッジが処罰を受けずに済むことを許すこの秘密ジャッジシステムによる、ラッキーでハッピーな犠牲者に過ぎないのだから』 という評価を受けていました。(ソニア・ビアンケッティさんの記事より)
No doubt his skating is very good and he glides and moves well on the ice. Still, his placement and the marks he was awarded in the PCS, in my opinion, are definitely not acceptable. How could he be placed ahead of Javier Fernandez and Yuzuru Hanyu, who executed flawless programs of a very high technical and artistic standard? And this is not the first time that this has happened. It has become “normal”. I am speechless. Surely it is not Patrick’s fault if the judges continue to overmark him. He is the lucky and happy victim of a judging system that, thanks to secret judging, allows the judges to carry on unpunished.
彼のスケートは非常に良いです。間違いなく、彼は滑ると氷の上でうまく動く。それでも、彼の順位や点数は、PCSによって与えられた点数であり、私の意見では、受け入れがたいものである。どのように彼は、非常に高い技術と芸術的な標準の完璧なプログラムを実行したハビエル·フェルナンデスと羽生、より上の順位に配置されるだろうか?そして、これは、これが起こったのは今回が初めてではありません。これは、"通常の"となっています。私は言葉です。ジャッジが彼に甘い点をつけ過ぎ続けても、それはきっとパトリックの罪ではありません。彼は、ジャッジが処罰を受けずに済むことを許すこの秘密システムによる、幸運と幸せ犠牲者である。
A wonderful World Championships
March 20, 2013
By Sonia Bianchetti Garbato
http://fskating.com/2013/03/a-wonderful-world-championships.html#more-6470
※翻訳検索
トッド・エルトリッジさんもツイッターで、「パトリックのことを批判するわけじゃないが、あの演技にあの点数がつくことに疑問に思う」みたいな文章を寄せていました。
女子SPでは、キムの3F(3回転フィリップ)のスコアにe(エラーエッジ)が付いて、ようやくまともなジャッジが付くようになったか?! と思いました。しかし、よくよくスコアを見ると、エラーエッジで踏切違反しているのにもかかわらず、GOE(出来栄え点)で加点を付けているジャッジがいました。なんじゃそりゃ!! 彼女本人もエラーが付いたことについて「イラっとしたけど無視した」とインタビューで不満をあらわにしていました。そんな不満を堂々と公式インタビューで答えるのは、世界中でも彼女くらいです。
翌日のFPでは、その不満の訴えが効いたのか、彼女の演技には恐ろしいほどの出来栄え点が加点されていましたね。ノーミスの演技ではありますが、もうその演技構成もう見飽きたな、という印象でした。くねくねして右でジャンプ、左でジャンプ、くねくねして3Loは飛べませんから省略しますよー、3Fはフラット気味だけど飛ぶからねー、ストレートラインステップは省エネすぎて、え?どこで滑った? という演技。エキシではジャンプ無しという残念な演技。(あの帽子を胸にのっけた所が見所なの?)
北米や欧州では、フィギュア人気が下降する一方、5年後を控える冬季五輪が韓国ということもあり、もっと人気を活性化させなければいけないから、ISUも興業的にインフレ気味なハイスコアを出したんだろうなぁー…。というのが率直な感想です。
ISUの人、試合後にインタビューでうっかりこんなことを言っていました(笑)
(2013.3.19 ロイター)
[ロンドン(カナダ) 18日 ロイター] カナダ・オンタリオ州のロンドンで行われたフィギュアスケートの世界選手権では、五輪金メダリストのキむ・よナ(韓国)が2年ぶりに出場したが、観客数の増加にはつながらなかった。
90年代半ばのナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディング(ともに米国)のライバル関係ほどの緊迫感はないものの、キムは浅田真央とフィギュア史に残るライバル争いを演じている。 しかし今年の世界選手権の会場に選ばれた7000人収容のジュニア・アイスホッケー用のアリーナでは空席が目立った。キムは1位となった14日の女子ショートプログラム(SP)終了後、「観客は思っていたより少なかった」とコメント。「練習セッションだと思うようにして、演技に集中した」と明かした。
観客数は伸びなかったが、会場のメディアセンターにはアジアの報道関係者が殺到。一方で北米メディアのフィギュアへの関心度は低く、国際スケート連盟(ISU)の副会長はロイターに対し、「北米で主要大会が広いアリーナで行われていた日々はもう戻ってこない」との見方を示した。
さらに「最近訪れた日本(でのフィギュア人気)は素晴らしく、まるで10年前(の北米)のようだった」とし、「(フィギュア競技の)受け入れ方が違う」と語った。
この記事で発言したISU副会長っていうのが、カナダ人のドレという人物です。世界選手権が開催されたカナダ・オンタリオ州は、コリアンが多い地域らしいのですが、それで観客動員を狙ったのかもしれませんが、埋まらなかったんですねー(笑)
2009年の採点に疑問を持った多くの日本ファンは、あれからスコアやルールなどを勉強しまくって、海外サイトの記事もたくさん読み込んできて、会場にもたくさん通い詰めたと思います。また、日本は選手層も厚く、応援のしがいもありますし、ファンも目が肥えちゃってる。だから、海外選手が良い演技をしたら惜しみなく拍手をおくり、熱心に応援するファンも増える。そういう良い循環が出来てる。アイスショーでも海外選手を招待してファンとの交流もある。ますますファンが増える。(←今ここ) なので、日本の会場が大入り満員なのも当然なのかな、と。でもまあ、この状態もソチ以降までどこまで続くか分かりませんが……。
あと余談ですが、2009年の世界選手権ではバンケット(アフターパーティ)が無くて、ブライアン・オーサーの殿堂パーティが開かれ、お隣の女王様はティアラをつけて登場。他の選手はホテルに帰っていました。
今年、2013年のバンケット。なぜか優勝した女王様はバンケットを欠席。コリアンタウンの食堂にてデヴィット・ウィルソン振付師らとミーティングをしたそうです。(ウィル姐気の毒に…) 優勝者がバンケット欠席って、どれだけ嫌われているのやら……。
話は逸れましたが、国別について。
報道では浅田選手の引退報道が大きく出ていますが、彼女は一言も「引退」の言葉を口にしていません。ただ、ソチを一つの区切りにしてフィギュア人生の集大成にしたい、と。
ただ、あのFPが終わった後の苦しそうな顔を観て、こんな顔を観るために私は浅田選手を応援しているわけじゃないと素直に思いました。もう、体が苦しかったら無理をしないで、と、ただただ願いました。
浅田選手だけではありません。羽生選手、小塚選手も怪我で状態が悪くなっています。日本スケート連盟は、ISUの集金試合のために選手をつぶすつもりなんでしょうか。五輪シーズンは、本当にその辺のペース配分を考えて欲しいですね。
国際アダルト選手権で伊藤みどりさん優勝。
スピードのある2Aが決まると会場が湧いていましたね!
素敵な演技、心にしみました。
今シーズンは、スケートとキリンジさんの脱退のアレコレが本当にかぶりまくりの年であり、心の中は大揺れにゆれて大変でした。
(昨秋のシーズン開幕戦ジャパン・オープンでは脱退発表、GPFはラフォーレ六本木、四大陸選手権はツアー初日の横浜BLITZ、世界選手権はスタンディングライブ最終地の鹿児島、代々木の国別ではなんと会場すぐ隣のNHKホールで最終公演……(泣ける))
特に世界選手権のショックは大きく、しばらくブログが書けなくなってしまいました。
世界選手権2013。
私は、ずっと、「どうせ2009年と同様に、『結果には納得するけど、点数には納得いかないぞー!!なんだこれ!!』っていう展開なんだろうなぁ」 と、思っていました。
そしたら、まんま思っていた通りどころか、さらに斜め上を行く、もっと酷い展開でした。
男子は、地元カナダのパトリック・チャンが優勝。
だけど、私は、2位のカザフスタン代表デニス・テン選手の演技に心を打たれました。
チャンのあのふがいないFPの演技に対してあの点数の評価。
海外メディアの記事では、『パトリックは、ジャッジが処罰を受けずに済むことを許すこの秘密ジャッジシステムによる、ラッキーでハッピーな犠牲者に過ぎないのだから』 という評価を受けていました。(ソニア・ビアンケッティさんの記事より)
No doubt his skating is very good and he glides and moves well on the ice. Still, his placement and the marks he was awarded in the PCS, in my opinion, are definitely not acceptable. How could he be placed ahead of Javier Fernandez and Yuzuru Hanyu, who executed flawless programs of a very high technical and artistic standard? And this is not the first time that this has happened. It has become “normal”. I am speechless. Surely it is not Patrick’s fault if the judges continue to overmark him. He is the lucky and happy victim of a judging system that, thanks to secret judging, allows the judges to carry on unpunished.
彼のスケートは非常に良いです。間違いなく、彼は滑ると氷の上でうまく動く。それでも、彼の順位や点数は、PCSによって与えられた点数であり、私の意見では、受け入れがたいものである。どのように彼は、非常に高い技術と芸術的な標準の完璧なプログラムを実行したハビエル·フェルナンデスと羽生、より上の順位に配置されるだろうか?そして、これは、これが起こったのは今回が初めてではありません。これは、"通常の"となっています。私は言葉です。ジャッジが彼に甘い点をつけ過ぎ続けても、それはきっとパトリックの罪ではありません。彼は、ジャッジが処罰を受けずに済むことを許すこの秘密システムによる、幸運と幸せ犠牲者である。
A wonderful World Championships
March 20, 2013
By Sonia Bianchetti Garbato
http://fskating.com/2013/03/a-wonderful-world-championships.html#more-6470
※翻訳検索
トッド・エルトリッジさんもツイッターで、「パトリックのことを批判するわけじゃないが、あの演技にあの点数がつくことに疑問に思う」みたいな文章を寄せていました。
女子SPでは、キムの3F(3回転フィリップ)のスコアにe(エラーエッジ)が付いて、ようやくまともなジャッジが付くようになったか?! と思いました。しかし、よくよくスコアを見ると、エラーエッジで踏切違反しているのにもかかわらず、GOE(出来栄え点)で加点を付けているジャッジがいました。なんじゃそりゃ!! 彼女本人もエラーが付いたことについて「イラっとしたけど無視した」とインタビューで不満をあらわにしていました。そんな不満を堂々と公式インタビューで答えるのは、世界中でも彼女くらいです。
翌日のFPでは、その不満の訴えが効いたのか、彼女の演技には恐ろしいほどの出来栄え点が加点されていましたね。ノーミスの演技ではありますが、もうその演技構成もう見飽きたな、という印象でした。くねくねして右でジャンプ、左でジャンプ、くねくねして3Loは飛べませんから省略しますよー、3Fはフラット気味だけど飛ぶからねー、ストレートラインステップは省エネすぎて、え?どこで滑った? という演技。エキシではジャンプ無しという残念な演技。(あの帽子を胸にのっけた所が見所なの?)
北米や欧州では、フィギュア人気が下降する一方、5年後を控える冬季五輪が韓国ということもあり、もっと人気を活性化させなければいけないから、ISUも興業的にインフレ気味なハイスコアを出したんだろうなぁー…。というのが率直な感想です。
ISUの人、試合後にインタビューでうっかりこんなことを言っていました(笑)
(2013.3.19 ロイター)
[ロンドン(カナダ) 18日 ロイター] カナダ・オンタリオ州のロンドンで行われたフィギュアスケートの世界選手権では、五輪金メダリストのキむ・よナ(韓国)が2年ぶりに出場したが、観客数の増加にはつながらなかった。
90年代半ばのナンシー・ケリガンとトーニャ・ハーディング(ともに米国)のライバル関係ほどの緊迫感はないものの、キムは浅田真央とフィギュア史に残るライバル争いを演じている。 しかし今年の世界選手権の会場に選ばれた7000人収容のジュニア・アイスホッケー用のアリーナでは空席が目立った。キムは1位となった14日の女子ショートプログラム(SP)終了後、「観客は思っていたより少なかった」とコメント。「練習セッションだと思うようにして、演技に集中した」と明かした。
観客数は伸びなかったが、会場のメディアセンターにはアジアの報道関係者が殺到。一方で北米メディアのフィギュアへの関心度は低く、国際スケート連盟(ISU)の副会長はロイターに対し、「北米で主要大会が広いアリーナで行われていた日々はもう戻ってこない」との見方を示した。
さらに「最近訪れた日本(でのフィギュア人気)は素晴らしく、まるで10年前(の北米)のようだった」とし、「(フィギュア競技の)受け入れ方が違う」と語った。
この記事で発言したISU副会長っていうのが、カナダ人のドレという人物です。世界選手権が開催されたカナダ・オンタリオ州は、コリアンが多い地域らしいのですが、それで観客動員を狙ったのかもしれませんが、埋まらなかったんですねー(笑)
2009年の採点に疑問を持った多くの日本ファンは、あれからスコアやルールなどを勉強しまくって、海外サイトの記事もたくさん読み込んできて、会場にもたくさん通い詰めたと思います。また、日本は選手層も厚く、応援のしがいもありますし、ファンも目が肥えちゃってる。だから、海外選手が良い演技をしたら惜しみなく拍手をおくり、熱心に応援するファンも増える。そういう良い循環が出来てる。アイスショーでも海外選手を招待してファンとの交流もある。ますますファンが増える。(←今ここ) なので、日本の会場が大入り満員なのも当然なのかな、と。でもまあ、この状態もソチ以降までどこまで続くか分かりませんが……。
あと余談ですが、2009年の世界選手権ではバンケット(アフターパーティ)が無くて、ブライアン・オーサーの殿堂パーティが開かれ、お隣の女王様はティアラをつけて登場。他の選手はホテルに帰っていました。
今年、2013年のバンケット。なぜか優勝した女王様はバンケットを欠席。コリアンタウンの食堂にてデヴィット・ウィルソン振付師らとミーティングをしたそうです。(ウィル姐気の毒に…) 優勝者がバンケット欠席って、どれだけ嫌われているのやら……。
話は逸れましたが、国別について。
報道では浅田選手の引退報道が大きく出ていますが、彼女は一言も「引退」の言葉を口にしていません。ただ、ソチを一つの区切りにしてフィギュア人生の集大成にしたい、と。
ただ、あのFPが終わった後の苦しそうな顔を観て、こんな顔を観るために私は浅田選手を応援しているわけじゃないと素直に思いました。もう、体が苦しかったら無理をしないで、と、ただただ願いました。
浅田選手だけではありません。羽生選手、小塚選手も怪我で状態が悪くなっています。日本スケート連盟は、ISUの集金試合のために選手をつぶすつもりなんでしょうか。五輪シーズンは、本当にその辺のペース配分を考えて欲しいですね。
国際アダルト選手権で伊藤みどりさん優勝。
スピードのある2Aが決まると会場が湧いていましたね!
素敵な演技、心にしみました。
by spica_taya
| 2013-05-24 16:29
| フィギュアスケート